【Day29】テレビ業界を目指す人へ⑤
こんばんは!
北の地方公務員2年目のツルミ(減量中)です。
今回についても引き続き、【地方から東京のテレビ業界に入るためにした行動】を語りたいと思います!
①OB訪問
③マスコミ塾
初めに書いておきますが、3,4日目は「番組制作実技」という内容でした。
2日間に渡り、ガッツリ時間をかけて実際に参加者全員が1人1つの映像作品を作成しましたよ!!
◆3日目
朝、私達は大きな会議室に集められ、それぞれ5〜6人のグループに分けられ、それから、番組制作実技研修の概要を伝えられました。
内容としては、「春」というテーマで30秒の映像作品を作る、というもの。
舞台は砧公園で、演者は同じグループの人なら好きなように指示して使って良い!
との事でした。
ガチガチに熱いですよね笑
初日からすぐに撮影を始めているグループもありましたが、私達のチームはまず砧公園をしっかりと視察し、公園には何があるのか?「春」というテーマにどう結び付けられるのか?というのを時間をかけて探りました。
ちなみにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、砧公園はめちゃデカいです!
開園面積は391,777.35平方メートル(平成27年7月1日現在)であり、
芝生が一面に拡がり、サクラやキンモクセイ、ツバキなどの木々も植樹されています。
アスレチックやちょっとした軽食も取れる売店などもありますし、
軟式野球場兼競技場、小サッカー場、世田谷美術館なども公園内にあるんです!!
ロケーションのチョイスが良いですよね、流石NHK!笑
「さぁ、お前たち、存分にイマジネーションを働かせてみなさい!!」と言わんばかりの環境です!
私は砧公園内を歩き回りながら、春について考えていました。
春・・・桜、、合格、、出会い、、別れ、、雪解け、、独特な草木の香り、、道路のぬかるみ、、雪の中から銀杏出てくる、、くさい、くさい、、つぶれてる、、くさい、、くさい、、靴底にこびりつく、、ずっとくさい、、、くさい、、しつこくくさい、、、くさい、、
春=くさい
、、、、、ボツ。
発想が北海道過ぎるし、広がりがない。
春、、、これから自分は夢を実現すべく就活戦線を戦い抜き、潜り抜け、テレビマンになる!!
自分にとっての春とは、「「新社会人になった自分」」だ!!
再考した結果、私は「春」と「新社会人」を結びつけた作品を作ることに決めました。
どんな被写体を撮ろうかなぁ~と考えていたところ、砧公園内には至る所に看板がある事に気がつきました。
これだけ大きな公園で、多くの利用者がいるのだから、ルールは明確に決めておかなければなりません。
普段生活している中では見たことが無い看板や、注意喚起があちこちに配置されていたため、
私は「あれ?看板に書いてある内容を使ってストーリーっぽく仕立てたら、なんか一本作れんじゃね?」と思いました!!
他のメンバーも各々のテーマが決まったようで、一旦会議室へ戻りました。
そこからはNHK職員による「絵コンテの作成方法」のレクチャーがありました。
「どんなシーンを何秒間、どんなカメラワークで映し、何を伝えたいのか」を考える。
シンプルですが、とても難しく奥が深いと思いました。
私も絵コンテを一応作って、職員に見てもらいましたが、
「やりたい事を詰め込み過ぎ!!」と言われました。
「それを全部やろうとすると、視聴者が理解する前に次の展開へと移ってしまい、付いて来てくれないよ?!」とも。
映像制作の経験がほぼ無かった私には、ワンシーン・ワンカットにおける通常の間や尺などについて、感覚的には身に付いておらず、それを言葉で指摘し、教えてもらえたのはとても良い勉強になりました。
◆4日目
この日はついに映像を撮影する日です。
朝、いつもより早起きし、皆よりも早く砧公園に入り、撮影場所の順番や同じグループの参加者への演技指導プランなどを考えていました。
今考えると、「あれってロケハンだったなぁ~!」と思います。
私達は5,6人のグループで1人ずつ順番にディレクターを担当し、それぞれの撮影プランを実行する予定でした。
1~3番目のディレクターが撮影するときは、皆キャッキャ言いながら演技をしたり、被写体になったり、楽しい時間が過ぎていきましたが、
徐々に体力や集中力が削られ、後ろになればなるほど、グダついて来るのが肌で感じられました。
私はたしか5番目くらいの担当だったと思うんですが、「いかに演者の気分を乗せ、短い時間で必要な画を取るか」について考えさせられた時間でした。
無事に全ての映像素材を撮り終え、次に私達は編集作業へと移りました。
1人につき1台PCが与えられ、絵コンテや撮った素材をもとに編集していきます。
ナレーションを吹き込むための別部屋などもあり、「おれ、映像作ってるなぁ!!」と高揚したのを覚えています。
映像を粗く繋いだものをNHK職員に見せ、何度もアドバイスをもらいながら修正し、ナレーションを入れ、ようやく私の30秒の映像作品が完成しました。
その当時の参加者の顔がモロに出てるため、映像自体は載せられませんが、一部モザイク付き画像でどうぞ。(ぼく、本当に参加したんですよ??笑)
タイトル:「反時計回りのススメ」(30秒間)
(これは当時、Creepy Nutsの「合法的トビ方ノススメ」を聴いていたので、それにインスパイアされたんだと思います笑)
ナレ>新社会人が陥りがちな事ってあるよね
ナレ>無理矢理、強制されたり
ナレ>あれやっちゃダメ、これやっちゃダメ
(悩む)
あっ!
ナレ>逆転の発想。逆の事しても良いんだ!
(気づき)
(走り抜ける)
と、今見ると恥ずかしいですが、一生懸命作りました!!
◆5日目
・制作VTR視聴
・懇親会
この日はインターンシップ参加者の作成した映像作品の上映会がありました。
大会議室に集められた私達は大きなスクリーンを見つめ、一人一人の作品を視聴しました。
春から「恋愛」を連想したもの、季節の移ろいを鮮やかに映し出したもの、なんかノリとテンションだけのもの、声小っちゃくて聴こえないもの、なんでそのテーマにしたん?ってものもありました笑
本当に多種多様な作品があって、「映像って誰が作るかによって、こんなにも違うんだなぁ」と感心しましたし、
作品の出来不出来に関わらず、どれも皆が時間をかけて作ったもので、めちゃくちゃ頭ひねって考えて、それを30秒に凝縮したのが見ただけで分かりました。
やはり5日間も一緒にいて、同じカリキュラムを乗り越えてきた参加者に対しては、仲間意識が芽生えますし、労いの念を抱かずにはいられませんでした!!
全ての作品が見終わり、NHKのディレクター陣から批評などもいただき、VTR視聴会は終了しました。
続いて、懇親会です。
立食パーティのような感じで、お酒を飲みながら、メンターや違うグループの参加者と話すことが出来ました。
NHKのインターン参加者は、皆がNHKに入りたいわけではなく、具体的に「TBS!」とか「日テレ!!」とか、どこで働きたいのかが決まっている人も中にはいました。
また、「昔からテレビが好きで、どうしてもテレビ業界に入りたい人」「なんとなく刺激的そうだからテレビをやってみたい人」「バラエティ番組を絶対にやりたい人」「〇〇をメディアで報道する!と決めている人」など、本当にいろんな方が参加していました。
ただ、このインターンに参加する際に、何か具体的に決めておく必要はないのかもしれません。
参加して色々な人と話す中で、自分の興味が明らかになったり、新たな気づきや発見があるのかもしれません。
私はこの5日間を通して、テレビを制作するためのテクニカルな部分を沢山学ぶことが出来ましたが、
それだけでなく、映像制作の自由さや多様さについても知ることが出来ました。
それから、今まであまり触れませんでしたが、NHKの労働環境や転勤のペース、キャリア形成などについても詳しく教えて頂けました(主に飲み屋での会話で!)。
参加するきっかけは何でも良いんだと思います。テレビに興味がある人、マスコミに興味がある人、映像に興味がある人、情報発信に興味がある人、何でも良いと思います。
参加するだけの価値があるインターンだと思いますので、もし興味があれば日程等調べて参加してみて下さい!!
(一応言っておきますが、私はNHKの回し者ではなく、なんなら当時テレ東が一番好きでした笑)
長くなってしまいましたが、NHKインターンについてはこれで以上です!
読んでいただき、誠にありがとうございます!!
それでは。